卒乳しておらず、ミルクと離乳食を同時に進めている乳幼児が下痢をしてしまったとき、調子が悪いときは無理に固形物を食べさせない方がよいと判断されるお母さんがいますよね。
おそらく、ミルクのもつ免疫のイメージや、そのときの乳幼児の食環境で最も慣れた食事であることから、例え離乳後期であってもそうするのかもしれません。
しかし、基本的に下痢の治療として与えてよいのは離乳食の方で、避けるべきなのはミルク。
なぜなら、症状を悪化させたり回復を妨げる乳脂肪が入っているからで、それは大人が下痢のときにアイスクリーム等を避けるのと同じです。
離乳食は消化がよくて食べやすく、薄味で、その素材にさえ気をつかえば、下痢の治療には最適となりますので、ミルクよりも当然回復が期待できるはずです。
なお、体調がすぐれず食欲がないとミルクを頼りたくなりますが、リンゴやバナナといった消化によい食材を加熱して与えると、果実の甘さに誘われて食べてくれるかもしれません。
乳幼児の下痢には、嘔吐や食欲不振などがともない、離乳食を食べてくれない場合があり、その際は、治療中でもミルクを与えることもあります。
飲ませ方としては、濃度を半分に薄めることもあり、与える量は少量で、症状を見ながら少しずつ量と回数を増やしていきます。
また、現在では乳糖の含まれていない下痢用のタイプもあるため、それを使ってもよいですが、その前にあまりにも下痢が長引くときは「乳糖不耐症」も考えられます。
これはミルクにも含まれる乳糖を分解する力がなく、飲ませ方を工夫したとしても下痢という症状は出ますので、疑われる際は速やかに受診しましょう。
乳幼児が下痢をしたとき、ミルクではなく離乳食をベースに治療すると良いのですが、これが離乳後期の乳幼児だった場合、どうでしょう?
ミルクは避けた方が良いため、必然的に離乳食と水分補給で1日、2日と過ごしていくわけですが、変な話、実はそのまま卒乳してしまう子どももいるんですよ。
離乳後期に下痢が起きたからといって、さすがに「卒乳のチャンス」といった考え方をするお母さんはいないとは思いますが、適切な治療をするなかでの卒乳は十分に考えられます。
症状が治まり、元気や食欲も回復したとき、子供自身が意識しないうちに卒乳している可能性もあるので、そういった方向での食事療法をしてもいいかもしれませんね。
